いわくつきダイアリー

さいたま岩槻のクイズ&ゲームの会「岩Q槻」の公式ブログです。雑談多し(苦笑)

【コラム】「岩Q槻タイトル戦」と…立川志らく師匠の「シネマ落語」と、更に「箱根駅伝」とのお話。

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(※気づいたら7000文字を超えてました。かなり長いです。ご注意を)

「岩Q槻はなんでタイトル戦なんかやってるんだろう」「なぜクイズ以外のバラエティ企画もやってるんだろう」という素朴な疑問についてつらつらと書いてみました。まあ話はいろいろと飛んでしまって申し訳ないんですけど…。

立川志らく師匠の「シネマ落語」のお話を読んで。

人気落語家である立川志らく師匠の新作落語・創作落語のシリーズで「シネマ落語」というのがあります。何年か前の「天6」の予選のペーパークイズでも出題されてたので名前だけは知ってる方はいるかもしれません。

これは大の映画好き(それが高じて自作映画まで作ってしまったそうですが)の志らく師匠が、当時二つ目で、真打ち昇進を目指す一環として独演会で仕掛けた「企画」なんですが、もともと志らく師匠は大の映画好きで、すでに何度も見ている映画作品を改めて何度も見直して、必要なセリフをきちんと書き出して、その映画を落語の舞台の時代(江戸・明治・大正・昭和初期)に置き換えてちゃんとオチまで付ける、という実に手間の掛かった新作落語を最初の1年で70席以上拵えたんだそうです。

で、このシネマ落語をどのようにして高座にかけたかというと、例えば「ダイハード」という映画からシネマ落語を作った際には、このような「構成」をしたんだそうです。「雨ン中のらくだ」という本から抜粋しますと、

「最初の頃はシネマ落語を単体として語っておりましたが、「ダイハード」から変わりました。その日の独演会を一つのショーにするようにしたのです

「ダイハード」は普通に考えたら落語にはなりません。そこで「狸の恩返し」という前座噺を(一番最初に)演じ、それから「妾馬(めかうま)」をやります。そして「妾馬(めかうま)」の後日談として「ダイハード」に入るのです

殿様の妾になりお世継ぎを産んだ妹に会うためにお城にきた八五郎。殿様の計らいで侍になる。ここまでが「妾馬」。この城に盗賊が押し入り、殿様は殺され、妹が人質になります。この盗賊は徳川埋蔵金を狙っている。この盗賊と八五郎が戦うのです。外部との連絡は「狸」がします。いろいろと化けて、狸が恩返しするのです。」

このような独演会でシネマ落語を演ずる時に、前後の噺の構成もしっかりと決めて志らく師匠の独演会は人気が人気を呼び、最後には兄弟子の立川談春師匠よりも先に真打ち昇進を決めることになったそうです。

そしてその「弟弟子に追い抜かれた」談春師匠がより一層古典落語に専念することになるきっかけとなり、現在では「なかなかチケットが取れない落語家であり、現代の古典落語の使い手」とまで呼ばれるようになったとか。両師匠のライバル関係がよりしのぎを削るきっかけになったのが、この志らく師匠の「シネマ落語」だったそうです。

…とまあ、ここまでつらつらと落語の話を書きましたが、このうちの妻の持ってた志らく師匠の本を読んでいて思ったのは、

「どうも自分が、クイズサークルの定例会の構成のモデルにしてるのは寄席・落語会らしい」

ということに気づいたんですね、いや、厳密には前々から気づいてはいたんですが、ここらへんの一日の流れに関しての、微妙な機微というか塩梅とか。

なぜ「岩Q槻」ではクイズ以外の企画が多いのか?

先日、岩Q槻のブログに「タイトル戦」の紹介記事を掲載しました。 

iwaqtsuki.hateblo.jp

 「タイトル戦」の由来や理由は↑こちらの記事に書いておりますので再説はしません。

ま、よその会ではあまりに手間がかかりすぎてやろうともしないだろうし、やる必要もないだろうという企画です。ぶっちゃけていえば、これを理解しなくても岩Q槻の例会の企画にはフツーに参加できますし。将棋指しや囲碁打ちが名人だ竜王だ本因坊だ…と(本当に名人や竜王などに挑戦している「タイトル戦」を除けば)特に気にせずに指したり打ったりしてるのとほとんどおんなじです。

もともとは私がかつて主催していた某会でクイズを始めたきっかけは「(クイズサークルに鞍替えする前は)さだまさし研究会だったのに、よりによってさだの話に飽きてしまい、何かコミュニケーションツールとしてできるものはないか→それがクイズやゲームだった」からにすぎないのです。なので、岩Q槻に来てるメンバーの半分以上は「クイズの勉強」は全くしていません。日常の雑学やナチュラル知識を高めてそれをクイズに応用して楽しんでいる連中なのです。

なので「早押しクイズ企画ばかりの定例会はニーズとしてはなく、幾つかある企画・ジャンルのうちの1つで早押しクイズがある方が「遊び」として楽しむにはちょうどよい」という面々が集っているので、そのようなバランスも取っている、という理由もあるからです。ここらへんが全国各地にある「クイズサークル」とは根本的に発足の時点からの「最大の相違点」なのです。

「タイトル戦」は"データ管理"がめんどくさいのです。

このタイトル戦、私が辞めた某会では私が辞めた次の月(ちょうど今から1年前の2016年6月例会)あたりまでは実際にやってたものの、管理する人がいなくなって「やーめた」となかったことになってしまったそうですが、たしかに私自身、「タイトル戦」を始めた2008年秋以降はほぼ7年間、毎月一回の某会の例会を終えて2時間かけて電車で帰ってきて、お風呂入ってる間にビデオのデータをパソコンに落としつつ、寝る前に必ずやる作業がビデオや写真の画像、スコア表を見て各タイトル戦の成績をホームページで更新することでした。タイトルホルダーの変動、上位陣の一覧表、タイトル獲得数の一覧表の更新などなど。

基本的に、私自身、前職時代は「日曜日+どこか平日の1日がお休みの週休2日」だったのであえて月曜日を週休にしてたので翌日の心配はなかったんですけど(とはいえ、たまに月曜出勤・火曜休みの週もありました。でも翌日が仕事でも平気で午前1時ぐらいまでパソコンに向かってましたけどね)、慣れないとこれらの作業は難しいだろうし、まあフツーに考えれば「俺はこんなことをするためにクイズサークルに入ったわけじゃないもん」って仕事の一切を放棄するのはわからんではないですね。

で、某会が廃止になったので「堂々と」岩Q槻でおっ始めることにしたわけですが(爆)。

最初から最後までクイズだと(岩Q槻では)皆が疲れちゃう。

あ、私以外の人が定例会全部の企画をプロデュースする場合は全く別ですが、私が取り仕切ってる例会の場合は、以下のような条件で企画を組むようにしています。

・1Rの企画は軽めのウォーミングアップの方が良い。
・できれば早押しクイズを連続して持ってこない方がメリハリがついて好い。
・最後の企画を「トリ」と称して大型企画をやる人に多少のプレミアム感をつけてあげたい。

…完全に目線が「プロデューサー」なんですが(爆)。なので、4月6月の例会に関しては、1Rの棋聖戦(軽いバラエティ企画)、2Rの名人戦(コテコテの早押し)ってのは「固定」してやってました。

この自分のイメージは2つありまして、

その1:落語会で前座さんが軽い前座噺をした後に、(2席演じる予定の)真打ちクラスの人が、まず1席目の滑稽噺(例:時そば、らくだ、長屋の花見など)をやるイメージ。

その2:「箱根駅伝」で1区の集団走、鍔迫り合いを見せた後に、「往路のエース区間」2区、特に横浜駅から権太坂にかけての各校エースの追い抜き合戦を見るイメージ。

というチャンネル・雰囲気のの切替えは大事にしたいかな?という感じで考えているわけです。「構成」としては落語(特に近年は「落語会」、特に独演会(例えば志らく師匠のシネマ落語など)の流れと構成方法を)、「雰囲気の切り替え」は箱根駅伝の中継方法を結構参考にしていますね。

「箱根駅伝」の良いところも取り入れてます。

まあ落語会および箱根駅伝(私自身、昔から大の箱根駅伝好きで、以前は某会で手作りの「箱根駅伝すごろく」なんていう企画も毎年のようにやってました(笑))、というところが私らしいある意味、変態的な(?)見方であり考え方でして、決して良い子は真似しちゃいけないよ?みたいな話なんですが(意味不明)

と、同時に1日の定例会を、例えば私ひとりで全企画プロデュースする場合、または誰かと1Rずつバラバラで組む場合は「なんとなくの流れ」も考えています。その時にやはりイメージするのは「落語会」および「箱根駅伝」でした。

まあ「箱根駅伝」も楽しみ方はいろいろとありまして、「総合優勝争い」「シード権争い」「繰り上げスタートとの戦い」「区間賞・区間新記録との戦い」「通り過ぎる沿線の風景」などなど。

岩Q槻ではいろんな企画をご用意して、誰でもその時のタイミングでどこかで勝ったり活躍したり充実したり。特に各企画ごとに分けると、例会の総合順位は別ですが、各企画でリセットされてそれぞれに優勝者や上位下位が出るようになってるので、メリハリ的にもかなりいいんですね。

もっともどの企画でも活躍できなくても、そうでなくてもうちの会は「勝利至上主義」ではないので、たくさんあるお菓子食べながらわいわいと楽しい時を過ごしたり…といろんな楽しみ方を提供できれば、と思っています。

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↑ちょっとしたホームパーティーぐらいに(笑)

前にクイズクイズクイズ…ばかりで疲弊した事も。

以前、某会では今の岩Q槻と同じような「持ち込み例会」というのをやってました。

基本的には誰か一人ないし二人が全日・半日程度メイン企画を持っていて、年に数回、メイン企画を持たない「有志が企画を持ち寄せて」4-5企画ほどやるという例会もありました。今はメイン企画を担当する人が激減してしまい(特に私は在籍時、一番多い年には年3回ほどメイン企画をやってましたので)、ほとんどが「持ち込み例会」のようになってしまった、と岩Q槻と某会の両方に顔を出してる人が話しておりました。

そのある年のある月の例会で、よせばいいのに1Rから4Rまでずーっと早押しクイズが続いちゃったんですね。

その時は結構スケジュールがキツキツだったのにもかかわらず、1Rの担当の人(まだ若い人でした)が、基本や問題の難易度設定はいまいちなのに、TVのマネとかテクニックに溺れる傾向がある人でそういうのをやってたら案の定、問題がスルー連発で、あっさりと時間を大きくオーバーしちゃったんですね。

で、(タイムキーパーもやってた)私が思わず「話が違うじゃねえか!!」と怒鳴りつけちゃったところ、それから最後まで例会全体の空気が変な事になってしまい(しかも時間オーバーも回復せずにさらにひどくなっちゃって)、あれは申し訳なかったなあ、と思う反面、

「やはり(当時の)某会は、クイズとバラエティをサンドイッチするぐらいがちょうどいいんだなあ」

…とひどく反省したことがありました。

今の某会は朝から晩までクイズクイズクイズ…が大好きな人が私の代わりに頑張っているそうで、早押しクイズをメインにして、ちょいちょいと各人のやりたいバラエティ企画とかも挟んでいるそうです。

最後の「トリ」の企画の持って行き方も。

で、それらの反省を踏まえまして、「岩Q槻」では基本的には最初の一年は誰かの単独企画ではなく、できれば数人の持ち込み企画例会を実施して、クイズとバラエティをできれば半々程度に「薄め」よう、と考えた次第です。

そのうえで、志らく師匠の「シネマ落語」のように、前後の企画の流れを重視して、できればプレイヤーを「げんなり」させないような番組構成を責任持って取り扱おう、と決めたわけですね。

で、例会の企画の後半に関しては、

・最後(4Rか5Rになります)は、「トリ」として時間の掛かりそうな企画を持ってきた人にお願いしよう。メイン企画ではないけれど、多少のプレミアム感をつけてあげてご本人の気合が入る用に仕向けてあげよう。

・時間が余った場合の企画持参者に関しては、できるだけ当日の企画を叶えてあげたいが、時間的に中断する可能性もあることを先にお伝えしてご本人の承諾を得てから企画を構成しよう。

…というのを心がけてます。「トリ」は落語で言うとこの「人情噺」。それも真打ちがお家芸としている大きな噺のような、プレイヤーからすると「事前に準備もそれなりにかかっていて、企画をやる際に結構気合が入っている」「じっくりやる」系の企画を最後に「とっておき」のような感じで持ってきたいなあと思うのありますね。

「トリ」の前に出てくる「膝代わり」も大事なのです。

で、実際に4月はキム兄ぃさんの「棋王戦」は時事問題中心の早押し戦だったんですが、決勝をするには時間が足りず予選2つを本戦としてもらったり、6月は本当はトリはキム兄ぃさんの「棋王戦」、会社のロゴの正体を当ててもらうボードクイズ(「TENGA」事件は最高でしたw)だったんですが、佐伯明日叶さんの「天元戦」の方が時間がかかり大型企画だという事が判明したので、事前にキム兄ぃさんに4-5Rの交換をお願いしまして、快諾してくださいまして、4-5Rをチェンジしましたら、そのロゴを当てるクイズが大盛り上がりで5Rの佐伯さんの企画にいい雰囲気で入っていった、という幸いな結果に繋がることもできました。

※しかも佐伯さんの企画は2部制度だったんですが、1部で時間がぎりぎりになってしまい、2部は次回以降の例会に流れてしまったという後日談も(苦笑)。一応、7月例会以降随時、ということで…。

ちなみに寄席や落語会では最後の「トリ」の前の、最後の真打ちが出てくる前に場を盛り上げる最後から2番目に出てくる演者さんのことを「膝代わり」と言います。

大概は講談や三味線などの(落語家以外の人を指す)「色物」と呼ばれる人が出てくることが多いのですが、個人的にはひとつの例会の企画を構成する場合には、やはり「色物」のようなバラエティ企画はかなり大事であり、ここらへんのバランスも読めるようにもっとなりたいな、と私自身は常々思っています。

「岩Q槻」は某会(での私自身の)の反省版だと思ってます。

一応、「岩Q槻」は某会とは違い、総会もなければ役員制度も会員制度もない(会員とゲストが平等という会です。これは会員制度で散々疲弊した事がありましたので)という、良く言えば「緩い」会、悪く言えば「むろかつワンマンの会」という言い方もできるのですが。

ただ、私自身、「人間関係の調整」や「サークル政治」をするためにこの岩Q槻を作ったわけではなく(勿論、成田さだ研を作ってその後にクイズサークルに「発展」した某会もそうですが)、某会の…というよりも某会においての私のやり方の「反省版・アンチテーゼ版」として「岩Q槻」のコンセプトを常々決めているので、まず「参加メンバー、他の方も勿論自分自身も無理をしない会」「できる事以外は極力やらない」というのを今後も基本コンセプトとして、いろいろとやっていこうと考えています。

そういう意味では、某会で一緒にやってた人でも正直、岩Q槻にはNG・要らない、という人はこれが何人かいるんですが人間関係の「断捨離」も、周りに影響しない程度に無理なく・躊躇なくやっていくつもりです。

タイトル戦は最大「7ないし8」の方向で…。

あと最後に、某会ではタイトル戦のタイトルが改廃も含めて「16」ぐらいまで膨れ上がってました(昔のホームページのデータを見てびっくりしましたw)。

「岩Q槻」では管理の都合と、「そうならないように」あらかじめ、名人・竜王・本因坊・棋聖・棋王・天元、そしてハマクドーさんが来年以降にできれば「やりたい」と言っている「王座戦」の「7大タイトル」を堅持しようかと思います。…ま、実際は将棋のほうが「叡王戦」というタイトルが新設されて「8大タイトル」になってしまったので、あと1つ増やしてもいいかな、とは思うんですが。

もっとも実際は「棋王」と「天元」の違いは「ほとんどない」ようなもので(キム兄ぃさんが棋王戦をやるのが先に決まったので、佐伯明日叶さんが担当する棋戦がないので天元戦を新設しただけなんですね、これがまた(汗))、ゆくゆくは何らかの差はついてくるのかもしれないんですが…1企画ずつのスポット企画を立候補しやすい環境を、プレイヤーがあまりに疲れすぎないようなメリハリのきいた例会企画群を楽しめるように、とりあえず微力ながらもお手伝いできればな、と思います。

 

いやあゆくゆくは古典落語でいうとこの「芝浜」みたいなほろっと来るような企画もやりたいですね、無理か(泣)。

以上です。ではまた。

追伸

実はこの文、昨日の夜にmixiの日記に書いた記事を更に加筆修正して載せたんですが…mixiでは4000文字を超えて「長えなあ」と思ってたら、まさかこちらでは7000文字を突破してました、すんませんすんません(泣)

 

↑この志らく・談春両師匠の真打ち昇進をめぐる話は本当に「ぐっ」と来ましたね…。

 

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